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泉美木蘭
2020.4.16 19:42

コロナ死者の葬儀は行えるし、最後のお別れもできます

現在もまだ、マスコミが煽り立てたコロナに対する恐怖が原因で、
死亡した方の遺族に会わせずに火葬してしまうケースがあるよう
ですが、それは間違った対応です。

厚生労働省の新型コロナウイルスで亡くなった方に関する
公式見解によれば、

遺体に対して感染対策を行う必要はあるものの、
遺族が遺体と対面することもできないというのは間違った対応で、

「感染拡大防止対策上の支障等がない場合には、
通常の葬儀の実施など、できる限り遺族の意向等を
尊重した取扱をする必要があります」


とされています。
非透過性納体袋に収容して、その表面を消毒すれば、
通常の葬儀を行うこともできるし、
消毒をきちんと行って手袋を
着用すれば、
遺族が遺体に触れることもできるとも示されています。

日本環境感染学会のガイドでも、
遺体搬送業者が遺体に接触する際は、感染対策のために手袋、
マスク、フェイスシールド、ガウンを装着して対応することが
望ましいとされていますが、

「新型コロナウイルスだからといって、葬儀や火葬の際に
特別に厳密な対応が求められるわけではありません」

と書かれています。

患者のプライバシー保護のために、コロナ感染者であることを
伝えずに遺体搬送業者に引き渡されたケースがあったため、
葬儀業者の恐怖を誘ってしまい、通常の肺炎による死亡者まで、
遺族に会わせずに火葬されてしまうケースが増えたようですが、

正しい情報がちゃんと伝達されるようになれば、
このようなことはなくせるはずです。

実際には葬儀は行えるし、最後のお別れもできる
というのが
正しい情報です。

メディアは、こういった正しい情報を広めていただきたいです。

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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